「米国が攻撃されたとき、日本はその状況を ソニーのテレビで見ていられる」 トランプ米大統領の日米安保不平等発言、 アメリカからの見捨てられ不安の大きい 自称保守派は「見捨てないで!」と 大騒ぎしているみたいだけど、冗談じゃないよ。 アメリカだって、たとえば尖閣諸島をめぐって 日本と中国の戦端が開かれることになっても すぐさま米軍が出てくるわけではない。 アップルのPCでYouTubeを見ていられる。 米軍が出てくるのは、自国の利益に関わるときだけだ。 日米安保第5条 武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするもので あることを認め、 自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処する アメリカが自動的に日本を守るなどと、ただの一言も書かれていない。 ただの岩をめぐる争いに、アメリカは同胞の血を流さない。 もし私がアメリカ人なら、「当たり前でしょ?」と思う。 アメリカとは関係のない、日本の問題だもん。 他方で、もしアメリカが日本の了解を得ずに 戦争を始めたとしても、日本は自動的に その戦争に巻き込まれることになる。 米軍基地があり、自由に米軍機が日本の上空を 飛び回ることができ、米軍の駐留費用も面倒みている。 日本国民が呑気にソニーのテレビを見ていたって、 それは当事者意識が欠如しているからであって、 もしこのとき、自衛隊が何もしなくても、 実際に日本は合法的に攻撃できるターゲットなのである。 開戦の決定権もないのに、アメリカが開戦すれば、 自動的に交戦国になってしまう。 それが日本の置かれた立場だ。 トランプさんが日米安保を不平等だとケチつけるなら、 この際、日米安保がなくても日本はやっていけるように 考えるのが日本人としての正しい姿勢ではないのか。 (いや、本当はケチつけられる前に自発的に議論して しかるべきなのだけど) もし現在の従米構造が一から見直されるのであれば、 沖縄から米軍基地はなくなるし、米軍駐留にまつわる 様々な問題は解消される。 バカ高い兵器を買わされることもなくなる。 横田空域もなくなる。 何よりアメリカの戦争に巻き込まれずに済む。 そのためには、憲法9条の破棄と、 成熟した軍事制度、軍事戦略が必要だ。 問題なのは、アメリカに見捨てられることではない。 日本人にその覚悟がないことだ。 いい加減、幼児的願望思考から脱却しようよ。
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